新造客船の船名、船籍港を発表「地域をつなぎ、日本の文化をつなぐ」取組の一部をご紹介
2023年9月14日、飛鳥クルーズが運航する新造客船の船名・船籍港を、「飛鳥Ⅲ」「横浜港」と発表、あわせて飛鳥Ⅱと飛鳥Ⅲの2隻運航体制となることも発表致しました。発表は、横浜市役所のレセプションルームにて行われ、発表会見には多くの報道陣にお集まりいただきました。また、山中竹春横浜市長にもご登壇頂き、飛鳥クルーズと共に一層の横浜港の賑わいを創出していくことへの期待と 飛鳥Ⅲの環境への配慮への取組を高く評価頂くコメントを頂きました。
遠藤社長は、「人と人の交流、地域をつなぎ、日本文化をつなぐ」飛鳥クルーズの取組への熱い想いと、新たな日本のクルーズ文化を創造していく情熱に満ちた決意を表明されました。また、その想いに共鳴 する日本文化を担い世界の第一線で活躍される多くの巨匠の方々が、飛鳥Ⅲプロジェクトに参画していることも発表致しました。昨日発表された4名の方は以下の通りですが、まだまだごくごく一部です。また飛鳥Ⅲの船内は、巨匠だけでなく、公募により日本中の皆さまの作品によって彩られることも発表致しました。地域に根差した日本の風景を題材にした作品を募集する予定で、金融機関の皆さまと共に盛り上げて行ければと考えております。日本中の芸術家のみなさまと日本文化をつなぐ飛鳥Ⅲ、これから徐々にヴェールを脱いでいきます。どうぞご期待ください!
① 書家 矢萩 春恵(やはぎ しゅんけい):「飛鳥Ⅲ」船体 船名揮毫
「⾶⿃Ⅲ」船体への船名揮毫(きごう)は、世界的に著名な書家である⽮萩春恵⽒によるもの。⽮萩⽒は世界各地でたびたび個展を開催、ハーバード⼤学客員教授として書を教えられた経歴をもちます。今回、同⽒は船体に取り付けられる船名板と同じ⼤きさで書くことにこだわられ、縦160センチ×横300センチで揮毫された大作は、「⾶⿃Ⅲ」の⾶躍を感じさせ、⼒強く躍動感にあふれています。
② 漆芸 室瀬 和美(むろせ かずみ):
「飛鳥Ⅲ」の顔ともいえるアトリウムに設えられる高さ9m×横3mという大型漆芸作品
日本の漆は世界最高とされ、その中でも人間国宝 室瀬和美氏の蒔絵技法を用いた作品は希少性が高く、国内外から高い評価をうけ、人々を魅了し続けています。日本が世界に誇る漆芸と日本郵船の客船とのつながりには長い歴史があり、室瀬和美氏の師匠である蒔絵師で人間国宝、文化勲章受章者である松田権六氏の蒔絵が、今から約80年前、戦前に就航した日本郵船の客船に飾られていました。この度、日本を代表する人間国宝二人の師弟関係が、時を経て今再び大規模かつ画期的な作品づくりの実現へとつながります。
③ 画家 千住 博(せんじゅ ひろし):船内レストランにガラス作品、カフェにフレスコ画を展示
ニューヨークを拠点としながら、日本画家の枠を超え活躍。日本はもとより世界がその動向や作品を注目する千住博氏。高野山の襖絵、羽田空港のアトリウムをはじめ、多くの方が千住博氏の作品に触れられていることでしょう。今回、船内のカフェに施されるフレスコ画は、「飛鳥Ⅲ」のためにオリジナルで色彩される予定です。日本と世界をつなぐ、千住博氏の世界観を船内で存分にお楽しみいただけます。
④ 壁画家 田村 能里子(たむら のりこ):四季をテーマに描かれる作品が、レストランへと誘います
初代「飛鳥」と「飛鳥II」を彩ってきた田村能里子氏の絵画が「飛鳥Ⅲ」でもお楽しみいただけます。「飛鳥Ⅲ」ではこれまでよりもお客様に近い距離でご覧いただける予定です。独自の手法を駆使して制作される同氏の作品は華麗で豊か、遊び心にあふれており、その美しさに誰もが引き込まれます。飛鳥らしさの魅力を表現し続けてきた独特の世界観で、飛鳥を三代にわたりつなぎます。