日本郵船グループと船員の健康改善に向けた“食”の取り組みを開始いたしました(船員健康改善プロジェクト)
この度、当社は船員の健康改善に向けた“食”の取り組みを開始いたしました。当社は日本郵船株式会社(以下、日本郵船)ならびに日本郵船のグループ企業であるMarCoPay Inc.、NYK-Fil Ship Management, Inc.や八馬汽船株式会社(以下、八馬汽船)との協力体制のもと、海運業界以外の有識者からも有志を募り船員のウェルビーイング向上を目指し検討を続けてまいりましたが、船員の健康や食事にフォーカスした試みは初となります。
今般の取り組みに際しましては、船舶管理会社である八馬汽船と連携のうえ、栄養とカロリーのバランスが良く、何よりも船員の楽しみ(=味の美味しさ)を奪うことのない理想的な食事として国内食品大手企業の冷凍食品を採用し、本船上での実証トライアルを開始しております。まずは八馬汽船管理の船舶にて14日間のトライアルを実施、10月中旬~下旬頃までに対象船全船でのトライアルが完了する見込みです。
美味しい食事は船員にとって大きな楽しみのひとつであり、同時にストレス軽減効果も高いとされていますが、栄養バランスの偏りがちな船員の食生活は長年に亘り業界内でも課題とされてきました。船員の食生活を根本から変えることは決して容易なことではなく、今回の取り組みは船員の健康に対する意識を変えるための“第一歩”に過ぎませんが、時間とコストを掛けて取り組むべき重要な課題であると認識しております。
今後も"無理なく続けられる"をキーワードに関係各社と様々な検討を続けていく方針とし、適度な運動の習慣づけや健康を維持することへのインセンティブの設定、医療的側面の介入や健康状態のモニタリング方法など、複合的なアプローチによって最終目標である「船員の健康改善・維持」を実現させる計画です。また、現時点では当社ファンドの保有船舶の一部のみを対象としたトライアルの実施段階ですが、日本郵船の運航船隊や海運業界内の連携だけでなく、将来的には業界の枠を超えた大規模な展開の可能性も視野に入れてまいります。